教育進学総研TOP>アクティブラーニングへの挑戦
▼Login ご利用の前にこちらからログインしてください
まっちゃんの中高散歩

今どき
進学情報

アクティブラーニングへの挑戦


少子高齢化、インフラ老朽化、社会保障制度問題。日本だけ見てもこれからの子供たちが大人になるころには様々な社会問題がさらに深刻化することが予想されます。
また、2045年には人工知能が人間の知能を超えるとも言われています。科学の進歩とどう向き合うかも大きな課題です。
文部科学省では、答えのない問題に立ち向かい、複雑な時代を生き抜いていくために、「知識・技能」を得るだけでなく、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」の育成をキーワードに抜本的な教育改革を進めています。
そこで期待されているのが「アクティブラーニング」です。
アクティブラーニングとは教員が一方的に話すのではなく、生徒が一緒に考える双方向型の授業です。
今私立の中学校では、アクティブラーニングで授業を行う学校が増えてきています。
今回はその先進的事例を紹介します。


アクティブラーニングのきっかけは卒業生
東京都中野区にある共学校、宝仙学園中学校・高等学校共学部では、昨年から『理数インター』と言う授業を行っています。
この授業。最初から具体的な内容があったわけでありませんでした。発起人の富士晴英校長が担当の先生に伝えたことは「宝仙学園で一番楽しい授業を作って欲しい」と言うことだけだったそうです。
(この授業を作ること自体が先生方にとって、答えのない問題を解く→アクティブラーニングだったかも知れません)
そんな中、担当の先生にヒントを与えてくれたのは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(通称SFC)に通う卒業生でした。学校に遊びに来た際に教えてくれたのが、必修科目で用いられる学習法「ラーニング・パターン」でした。
ラーニング・パターンとは、協働して物事を進める上でのコツやヒントのことです。「ライバルをつくる」「小さく生んで大きく育てる」「自分で考える」など、社会に出て仕事をする上で大切なキーワードがカードになっています。
この中から、今回はどのキーワードが重要かを生徒が話し合い、授業がはじまります。
アクティブラーニングといっても、ただ闇雲に生徒が話し合いするのでは効果的ではありません。生徒が取り組み方を同じ言葉で共有することで、授業の質が上がります。ラーニング・パターンというツールが見つかったことで、理数インターの授業にも拍車がかかったそうです。

現在1年目の理数インターの授業。私が見学させてもらった日は、班ごとにやる英語劇の準備を行っていました。
授業のはじめに、生徒たちは「ラーニング・パターン」の手法で、英語劇に取り組むための大切なポイントをみんなで考えていました。
先生は生徒を見守る形で、普段の授業のように一方的に話をする機会はほとんどありません。

中には普段の友達グループでない分、話がうまくまとまらない、会話がつづかないグループもありました。
担当教諭の米澤先生に話をうかがったところ、このようなことは想定内だそうです。その時はうまくいかなくても、最終的に英語劇が成功するかもしれない(その逆もしかり)。そういう経験を積むことがこの授業では大切だと言います。
そして最終的には、自分で問題を発見し、自発的に動くことを生徒への目標としています。


アクティブラーニングへの挑戦は試行錯誤
アクティブラーニングへの取り組みはどの学校も試行錯誤です。
同校でも、先生同士で、議論を重ねながら日々ブラッシュアップを行っています。
そして、その現場を見て感じたことは、先生方の意欲です。まさに先生自身が「アクティブ」だと言うことです。
教育界における新たな挑戦は始まったばかり。だからこそ、それに取り組む先生方の情熱こそ、一番重要なのではないでしょうか。

用語説明


  • 記事検索

    中学から大学まで。すべての記事を検索できます。
▼入力文字とタイトルか本文が一致する記事を検索します
▼記事をジャンルで検索します

▼Special
教育進学総合研究所はこんな特集を掲載中…
進学相談はコチラ!
受験の悩み相談コーナー