学校の先生に聞いてみました

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公立小学校の英語教育


1年以上前になりますが、「中学入試に英語」と題して様々な先生の話を紹介しました。その中である先生が「小学校が中途半端に英語教育を導入すると、中学校の英語教育に悪い影響が出るのでは」と危惧する意見がありました。今回はこの続編です。


英語が苦手な意識を持って入学
入試レベルが中堅以上の私立中学校でこの件について聞いたところ、数校から既に影響が出ていると回答がありました。苦手意識を持っている生徒が増えたそうです。ある先生は「入学直後に中学一年生へアンケートをとると、以前は『中学校で英語を学ぶことが楽しみ』という回答が目立ちましたが、最近は『苦手な英語を頑張りたい』が増えてきました」と話していました。中学校から英語を学んでも嫌いになる生徒もいますから、一概に小学校の責任ではないですが、中学校としては新たな課題が発生したことになります。面白いのは幾つかの男子校でこの話題に触れたところ、特に変化はないとのこと。「男子は昔から英語に興味がないからでしょう。一方女子は英語に強い興味を持つ子が多いですからね」と言われました。

別の中学校では「小学生対象の体験授業も、ただの英会話で興味を持つ小学生が減りました。『英語で話しながら何かをする』といった捻りが必要になりました」とのこと。これは苦手意識だけでなく、小学校で英会話を体験していることから目新しさがなくなってきたということもあるでしょうね。


英語の進度がさまざま
自治体や学校により小学校の英語教育への取り組み方は様々なようで、英語の学力平均値が出身小学校で違いがあるという先生もいました。そうなると公立小学校から公立中学校へ進んだ場合、同じ学区の生徒ばかりなら皆一緒の進度ですから教える側は楽でしょうね。私立中学校は通学範囲が広いので出身小学校も数多くあります。これに加えて海外帰国生など英語が得意な生徒も入学してきます。「以前より英語の学力差が広がって大変です。一学年が少人数の学校は担当教員の数が少ないので、簡単に習熟度別授業もできませんし」とこぼしていました。


ネイティブ教員がいれば大丈夫?
公立小学校も座学だけで英語を学ばせるのではなく、ネイティブ(外国人)教諭による会話やゲームを通して英語に親しみを持たせていますが、これについてもある先生が色々と教えてくれました。

「自治体で英語教育のために外国人を多数採用していますが、教員免許や資格、経験もないただの外国人を採用しているケースが結構ありますよ。彼らとの授業も生徒は「YES」「NO」くらいの回答で会話を成立させている場合もありますから、単に外国人と対峙することに慣れるだけですね」
ただしネイティブ教員の話は公立私立を問わず中学校でも同様です。

公立小学校での英語教育が浸透するのはまだまだ先でしょうから、しばらくは少々混乱したことになりそうです。


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