学校の先生に聞いてみました

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進学情報

教育を学校だけに一任しないで


数年前にはじめたこの連載の第一回が「保護者に言いたいこと」でした。今回の「教育を学校だけに一任しないで」はこれと一部重複しますが、最近先生から聞いた中で印象に残った話なので取り上げました。まあ先生の愚痴でもあるのですが。


スマホ対策
流行のICT教育で、生徒一人ひとりにタブレットを持たせる学校が増えていますが、ある学校では逆に「生徒へタブレットを持たせる制度は取り入れません」という方針を説明会で表明しています。これを聞いた保護者から「子供のスマホへの高い依存度が気になっているので、こうした方針は大歓迎です」との声を複数聞いたということです。気になるなら家庭でも保護者がスマホ対策を講じるべきですが、先生が加えて言うには、学校で開催される説明会時にスマホを見ている保護者は沢山いるとのこと。このマナーでは子供の教育も無理でしょうと話していました。母親に言われて渋々参加したのか、一緒に参加した父親が説明会場でパソコンを開いていることもあったそうです。「先生の話を熱心に記録していたのでは」と向けましたがどうやらそうではなく、仕事をしていたということでした。

話は少し逸れますが、私の訪問先で来校者に挨拶をする生徒が多い学校が何校かあります。これらの学校の共通項は教職員の挨拶もしっかりしていることです。親や先生など、日頃一緒に過ごしている大人の影響力は、見過ごすことのできないものだと感じました。


家で学習しません(1)
学校が躍起になっていることが、中学1・2年生を中心として自宅での学習時間を増やすことで、この時期に学習を習慣づけておかないと後の学年時に響くそうです。そのため1日1時間などと目標時間を設定して自宅学習を促しています。が、そう予定通り行くものではなく、特に受験を終えたばかりの中学1年生は気が緩んだままになりがちです。先生はモチベーションを持たせるため日々叱咤激励していますが、保護者にも(当然ですが)協力を求めると、「それが先生の仕事でしょう」と切り返されることがたびたびあり、「部活で疲れているから」という反論もあったそうです。これらは極端な話とはいえ、先生と同じように子供に接していると、いつも同じ言葉を聞かされて子供は行き詰まってしまいます。理想的には先生の指導法も理解した上で、保護者自身が子供に対して「何のために学習するのか」という根源的なことを自分の言葉で伝えることだと思います。
余計なことですが「いい大学、いい企業に入るため」などという単純な理由づけはもう通用しません。また食事の時にこの話題ばかりだとご飯がおいしくなくなり、やがて一緒に食事を摂らなくなる怖れもあるので注意が必要でしょう。


家で学習しません(2)
これは保護者が誤解しているかもしれないので敢えて触れました。高校生になってから自宅で学習せず外出ばかりしていることを不安がる保護者がいますが、昨今の子供は自宅で学習せず、学校や予備校の自習室で友人と一緒に学習する傾向が強くなっています。部屋に一人でいるとスマホなどの誘惑に負ける一方、自習室では周りの人を見て自分にも気合が入ることが理由の一つのようです。あまりにこうした傾向が強いため、公共施設やコーヒーショップなどで学習禁止の貼紙をみたこともあります。友人との自習は決して悪いことではありませんが、自分の部屋でも集中して学習できる力を身につけたら、きっとどこかで役立つでしょうと言っている先生の話も聞きました。



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