▼Login ご利用の前にこちらからログインしてください
大学

今どき
進学情報

今注目の分野「食」の学び


の画像
持続可能な食料の確保、安心・安全な食品への関心の高まりなどを背景に、大学で「食」の学びが広がっている。今年は食の専門大学として新潟食料農業大が開学した。学部の新設も多く、東京家政学院大(人間栄養)、甲南女子大(医療栄養)、東都医療大(管理栄養)などが開設された。

総合大学においても、食は注目の分野だ。立命館大は今年、びわこ・くさつキャンパスに「食マネジメント学部」を開設した。食をめぐる現代の諸課題は、一つの学問分野だけでは解決できない。そこでこの学部では、経済学と経営学を基盤に、「マネジメント」「カルチャー」「テクノロジー」の観点から食を総合的に捉えようと試みる。例えば一杯のコーヒーを▼栽培、加工、流通、品質管理、店舗経営などマネジメントの視点▼味わい、味覚・嗅覚などの五感、成分摂取といったテクノロジーの視点▼嗜好文化、歴史、地理などカルチャーの視点から俯瞰することで、より深い考察が可能となるという。また、食の現場から知見を得るため、産学連携、地域連携も積極的に展開。料理やホスピタリティの教育機関として世界的に有名な"ル・コルドン・ブルー"や、日本フードサービス協会、熊本県、福井県小浜市などと連携協定を締結している。これまで大学は、食を学問の対象として深く探究してこなかったが、食の問題への取り組みは社会的に強く求められているという。食関連産業の広がりにより、マネジメント力とホスピタリティを備えた人材へのニーズも高まっており、日本初の学部として、新たな学問分野を開拓していきたいとしている。

大東文化大の東松山キャンパスでは、全学共通科目の「健康スポーツ科学(心身の健康と食)」を開講している。ダイエットや生活習慣病など、現代社会の食と健康の問題を考える講座だ。後期には、グループディスカッションで日本人に最適な食育プランを作成。昨年度は、朝食を食べない社会人向けに、地元の規格外野菜や果物で作ったスムージーを提供するプランをまとめた。

川村学園女子大には「農と地産地消」「農とくらし」という授業がある。学園が所有する農地で無農薬野菜の栽培を体験。環境保全型農業の重要性を知り、食への感性を養う。講座の最後には、収穫した野菜で調理実習を行う。土にまみれるため、受講者が集まるか心配されたが、初年度から50名以上の学生が参加。その後も毎年60名以上が集まる人気の講座だという。

徳島文理大では、短期大学部食物専攻の学生がジビエ料理の開発に取り組んでいる。徳島県内でも問題になっている野生鳥獣被害の軽減を目指した活動の一環だ。毎年オリジナルのシカ肉メニューを考案し、年に数回学食で提供する。材料のシカ肉はすべて県内で捕獲されたものだ。昨年度のメニューは、シカ肉を使ったつくねスープ、ドライカレー、トマト煮など。メニューを開発した学生だけでなく、料理を食べた一般の学生にとっても、野生鳥獣被害を考える機会となった。

学内に蓄積された食の知見を、外部で活かす取り組みもある。

駒沢女子大は、女子サッカーチームの“日テレ・ベレーザ"と連携し「アスリート栄養サポートプロジェクト」に取り組んでいる。健康栄養学科の学生が年3回程度、アスリートの栄養と身体状況の調査を行うのが主な活動だ。学生が選手の食事内容の聞き取りを行い、摂取したエネルギー量や栄養素量の計算を行う。誤差を少なくするよう丁寧に聞き取ることが大切で、サラダのドレッシングの種類、ご飯茶碗の大きさ、おかわりをしたのかなどを細かく聴取する。このスキルが、将来管理栄養士になったときに役立つのだという。調査後には、献立作成から調理まですべてを学生が手がけた食事を提供する。4月に行った、ベレーザの下部組織“メニーナ"の選手に対する調査時には、疲労回復をテーマに、鮭のムニエル、キッシュ、ラタトゥイユ、ブロッコリーのマスタード和えなどのコースを提供した。

龍谷大は、WEBマガジン「Mog-lab(もぐらぼ)」で、食や農業を身近に感じてもらう情報発信を始めた。旨味研究の第一人者である農学部の伏木亨教授のコラムや、歴史、アート、スポーツなど、多様な視点から食の魅力に迫る。大学のPRを目的としないため、サイトに大学名は前面に出てこない。“大学教育"と大上段に構えず、気軽に食の情報に接してもらうための仕掛けだ。

用語説明


記事の関連学校


  • 記事検索

    中学から大学まで。すべての記事を検索できます。
▼入力文字とタイトルか本文が一致する記事を検索します
▼記事をジャンルで検索します

▼Special
教育進学総合研究所はこんな特集を掲載中…
進学相談はコチラ!
受験の悩み相談コーナー