金八先生の隣のクラス

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少人数制のクラス〜大人数のころと何が変わったのか〜


学校評価の基準の一つに、一学級の人数をあげる親が多い。はたして少人数のクラスがそんなにいいのだろうか。
私は終戦直後に、小、中の学校に通ったが、1クラスの人数は50名をはるかに超えていた。しかし、今のような陰湿ないじめや不登校の生徒はいなかった。授業中に先生から当てられるようなことはあまりなく、今の生徒よりゆったり一日を過ごしていたような気がする。
人数が多ければ、成績が少々悪くてもそれほど目立つこともない。少し頑張れば順位は上がるし、手を抜けばもちろん下がる。生徒の中には目立ちたがりもいればひっそりしていたいのもいる。そうしたさまざまな個性や生き方をすっぽりと受け入れてくれる優しさがあったように思う。

もし極端に少ない学級編成のクラスがあったら、授業中に繰り返し先生に当てられ、クラス全員のあらゆる能力は白日の下にさらされ、あの人はデキル人で、この人はデキナイ人とレッテルを貼られてしまいそうだ。混沌とした曖昧さの中でこそ、成績が悪かった生徒も決定的なダメージを受けることもなく、次は頑張るぞと思うこともあるのではないだろうか。
学校は子どもが社会へ巣立つ前の訓練機関ととらえるなら、社会の疑似体験が若干なりとも可能なクラスがいいに決まっている。少ない人数で学力も体力も序列化されていたら、日本とは違う独裁国家の社会の疑似体験しかできないだろう。

確かに学力をあげるだけなら、少人数のクラスで個々に適切な指導をすれば効果が上がるのはわかる。ただ、子どもの学力の低下もさることながら、社会性の欠如や社会的規範の低下も見逃せない問題である。全て昔の方が良かったなどとは決して思わないが、大人数のクラスだった方が、不登校になる子もいなかったし、いじめられている子がいれば必ず助ける者がいたし、それなりに秩序が保たれていたような気がするがどうだろうか。そろそろ少人数至上主義を脱して適切な編成を考える必要があると思う。

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