金八先生の隣のクラス

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書く〜自由に書けと言われても書けない〜


「分かっているんですけど書けないんです」という生徒がたくさんいた。そういう生徒には、「分かってないから書けないんだよ」と答えた。
近ごろ、ちょっとした短い文章も書けない子どもが増えている。たいていの教師は「思った通りに書きなさい」とか、「ふだん話しているように書きなさい」とか言うが、子どもたちにとって、書くことはそんなに簡単な作業ではない。

では、どうすれば子どもたちが文章を書けるようになるかといえば、これといって具体的なうまい方法はないが、基本的な点はいくつかあげることはできる。
文章を書くといっても、何もないところから何も生まれない。
@目的=何のために
A対象=読む人は誰か
まず、この二点を確かめさせ、次に書き方だが、やはり「起承転結」が基本になるが、子どもに分からせるのは難しい。教師は四コマ漫画を例にあげたり、昔からよく例にあげられる「京都四条の糸屋の娘 姉は十八 妹は十五 諸国諸大名は刀で殺し 糸屋の娘は目で殺す」を黒板に書き、転の部分の「刀で殺す」は武力で屈服させる意味で、「目で殺す」は魅力ある目で男たちの心を虜にする意味だと説明をする。よせばいいのに、「糸屋」を「イモ屋」に替えるとどうなるかと言って、生徒に「屁で殺す」を言わせて笑いをとるような常套手段を繰り返したりしている。

説明するより、まず書かせることだと強引に起承転結になるようにさせた。四段落で書かせ、第二段落の頭には、「だから・そして・また」を第三段落の頭には「しかし・ところで・だが」を、第四段落は「つまり・やはり」などをつけさせ、内容のつながりに矛盾がないようにまとめさせた。何回か繰り返すうちに全員が起承転結の文章を書けるようになった。「自由に書け」と言われても書けるものではない。まず型式を決めて入るのもひとつのやり方だと思う。

書くということは、題材について考えることであり、そこから得たものを組み立てることであり、思索と創造の二つの力を磨いてくれる作業なのである。

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