大学

今どき
進学情報

2019年春入試の動向(文系編)


の画像
大手予備校模試の志望者データを参照しながら、2019年春入試の動向を探ってみよう。今回は、文系学部の入試状況を検証する。


大規模私立大の合格者絞り込みの影響は
大規模私立大における合格者の絞り込みが受験生を悩ませ続けている。16年度入試から入学者の定員超過率の抑制が進み、1.2倍まで認められていた超過率が18年度に1.1倍まで下がったため、合格者を大幅に減らす大学が増えているのだ。明治大・政治経済を例にとると、一般方式とセンター方式合計の合格者は、15年度の3940人から18年度は2280人に減少。この間、倍率(志願者数÷合格者数)は2.9倍から6.3倍に上がった。倍率アップは、合格者の絞り込みと歩調を合わせるように文系学部の人気が上がり、志願者が増えた影響もある。

大学グループ別の志望状況を検証してみよう。前年を100としたときの難関私大の志望者指数は、早慶が91、GMARCH(学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)が89、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)が91といずれも減少している。

難関大に次ぐ大学群は、日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)が91、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)が99。志望者の増加が顕著なのはその次のクラスで、亜細亜大や大東文化大、追手門学院大、桃山学院大などで大幅に増えている。


経済・経営・商の志望が減少
次に、学部系統別の傾向を見ていこう。国公立大が「教育」が減っている以外は概ね前年並みなのに対し、私立大は全般的に前年を下回る傾向にある。特に減り幅が大きいのは、志願者増による難化の反動がみられる「経済・経営・商」。私立難関大で志望者が増えている大学はなく、亜細亜大や大東文化大、産業能率大、追手門学院、阪南大、桃山学院大、流通科学大などが人気だ。一方、国公立大は前年並みで、東大・文Uや一橋大・経済、名古屋大・経済、京大・経済などの難関大で志望者が増えている大学がある(前期の指数で比較)。

国公立大は、「法・政治」でも志望者が増えている難関大が多く、東北大や一橋大、名古屋大、大阪大、九州大などが前年を上回っている。この系統の私立大は、「経済・経営・商」と同様に難関大の志望者が増えていない。早慶上智、GMARCH、関関同立の中で、前年を上回ったのは立命館大だけで、これらの大学に続くクラスで志望者が増えている。

「社会・国際」は国公立大が微増で私立大は前年並み。「文・人文」は全体としては前年並みだが、個別の学科では心理学系が人気だ。


19年度入試の合格者絞り込みはどうなるか
19年度入試でも、合格者の絞り込みによる安全志向が私大志望者の大学や学部選びに大きな影響を与えている。しかし、合格者の絞り込みという大前提が崩れる可能性があることは知っておいたほうがよさそうだ。

19年度は入学者の超過人数に応じて補助金減額とされていたが、9月の文科省からの通知により、18年度と同じ定員の1.1倍まで認められることになった。これまでのように、一律で合格者を絞るとは考えにくく、さらなる難化は避けられそうだ。状況を冷静に判断して、受験プランを立ててほしい。

教育進学総合研究所は、2019年4月をもってサービスを終了いたしました。

今後は、大学ニュースサイト「大学通信オンライン」https://univ-online.com/)、またはスマートフォンアプリ「大学探しナビ」で情報発信してまいりますので、ぜひご利用ください。

  • 記事検索

    中学から大学まで。すべての記事を検索できます。
▼入力文字とタイトルか本文が一致する記事を検索します
▼記事をジャンルで検索します

▼Special
教育進学総合研究所はこんな特集を掲載中…