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2019年春入試の動向(理系編)


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大手予備校模試の志望者データを参照しながら、2019年春入試の動向を探ってみよう。まずは、理系学部(医療系を除く)の入試状況を検証する。


私立大の理学系・工学系の志望動向は安全志向
理学系と工学系の志望者は前年並み。ただ、個別大学の志望状況を見ると、私立大では受験生の安全志向が見られる。最難関のグループでは早慶上智が減ってややハードルが低い東京理科大が増えている。次のグループのMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の理工系学部は総じて志望者が減っている。

入学定員が8000人を超える大規模私立大では、定員を超過して入学する学生数を厳しく制限されており、その影響で合格者を絞り込む大学が多い。そのため、倍率アップを警戒する受験生の安全志向が強まり、難関大の理工系学部の志望者が減少しているのだ。

一方、難関国立大の理工系学部に極端な安全志向は見られない。東大は理Uの志望者がやや減っているが理Tは増加。工が減少している京大は、理が前年を上回っている。九州大と神戸大は理と工ともに志望者が減少しているものの、東北大と名古屋大は、理の志望者が増え工は前年並み。大阪大は理と工の志望者は減ったが基礎工は大幅増だ。


情報系人気が急上昇
受験生は社会情勢に敏感に反応して志望学部や専攻を選択する。ビックデータやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)といった情報に関する言葉が一般化するのに呼応して、情報系の人気が急速に高まっているのだ。

難関私立大を個別に見ていくと、東京理科大・工の情報工学科、中央大・理工の情報工学科、法政大・情報科、関西学院大・理工の情報科学科などの志望者が増えている。

難関大に次ぐレベルの大学では、志望者の増え幅がさらに大きい。文理融合型の学際系学部を合わせて検証すると、千葉工業大・情報科、工学院大・情報、東洋大の情報連携と総合情報、東海大・情報理工、京都産業大・情報理工などで難化が見込まれる。

国公立大では、18年度に新設された横浜市立大・データサイエンスや広島大・情報科が2年目を迎えて受験生の認知度が上がったこともあり、志望者が大きく増加。東京工業大・情報理工学院や名古屋大・情報、九州工業大・情報工も志望者が多い。


農学系は志望者減
医療系を除いた理系学部の志望動向で、もう一つ注目したいのは農学系。情報系と対象的に、受験生に訴求するトピックスがないことから、ここ数年志願者が減少している系統だ。18年度の農学部の出願状況を前年と比較すると、国公立大は、岩手大・農や秋田県立大・生物資源科、千葉大・園芸、東京農工大・農、新潟大・農、三重大・生物資源、鳥取大・農、愛媛大・農、宮崎大・農など、全国的に志願者減。私立大も、東京農業大や日本大・生物資源科、名城大・農、龍谷大・農、近畿大・農など大半の大学で前年を下回り、中には2000人以上減った大学もある。

多くの大学で難化が見込まれる情報系に対し、狙い目の大学が数多くありそうな農学系。理系受験生の減少は、農学系の志望者にとって追い風と言えそうだ。

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