金八先生の隣のクラス

今どき
進学情報

竹型ロボット〜授業にも遊びを〜


中学一年の授業で教科書の竹取物語の口語訳を読んだ。「今となってはもう昔のことになるが、竹取の翁という者がいた。野山に分け行っては竹を切り取って、いろいろなものに使っていた」ここまでは書いてある通りだ。

その先でふざけて「ある日、いつものように野山に分け行ってみると、竹型ロボットが到着していた。不思議に思って、中をのぞいて見ると可愛らしいエイリアンが座っていた」と読んだふりをしていたら、S君が「先生!ぼくの教科書にはそう書いていません」と真剣な顔で言った。

当たり前である。おかしかったが、知らん顔して「教科書変わったよ」と言ったら、周りの連中も乗りがよく、「お前知らなかったのかよ」と非難がましくはやしたてる。たまたま、S君、前日風邪で欠席したので、そんなこともあるかと思ってしまったらしい。あわてて隣の生徒の教科書と見比べる。そのころにはみんなが笑い出したので、本人も気づいて「くそー」とか言っていた。

同じ時間に、いつものようにK君が「先生、トイレ行っていっすか」と言う。私たちの子どもの頃は、授業中のトイレなど考えられなかったが、K君は授業に飽きると、自主的にトイレ休憩をつくる。仕方がないから「行って来い、休み時間に行っとけよ」と言ったら「ウッス」と出て行った。シャクだから「みんな、Kが帰ってきたら、『あの話』と言うから、調子合わせろよ」と言っておいた。

K君さっぱりした顔で帰ってきた。みんなは「あの話」がいつ出るかと落ち着かない。授業の終わりに「いいか、『あの話』親には言うなよ」と言ったら、みんな声を揃えて「ハーイ」と答える。K君落ち着かなく「先生『あの話』ってなんですか?」と言う。みんなは、「ちゃんと聞けよ」とか言ってる。「K君『あの話』を教えてくれる人が君の親友だよ」と言って教室を出ようとしたら、教室にずっといたN君が「先生!『あの話』ってなんでしたっけ?」と言い出し、みんなから大ヒンシュクものだった。

今は楽しい思い出の一こまである。この子たちも、もう大学二年生である。

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