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2019年春入試の動向(医療系学部編)


大手予備校模試の志望者データを参照しながら、2019年春入試の動向を探ってみよう。今回は、医療系学部の入試状況を検証する。



医学部不正入試問題の影響
2019年度の医療系学部入試において、誰もが気になるのは東京医科大の不正入試問題が、医学部(医学科)に及ぼす影響ではないだろうか。模試の志望者データをもとに医学部入試全体の状況を俯瞰すると、国公立大と私立大ともに志望者が減少している。ただしこれには、20年度の入試改革(21年4月入学者が対象)を敬遠したためという理由がある。現役志向が高まり、浪人してまで医学科をめざそうとしている受験生が減っていることが、医学部の志望者減の一因と考えられる。現段階の志望者減と不正入試の関係は薄いようだ。

他方、実際の入試では不正入試の影響が色濃く出そうだ。文部科学省がすべての医学部を調査したところ、「現役生の優遇」「多浪生や女子を面接で不利に扱う」など、他大学でも不適切な選抜が行われていることが分かった。こうした事例が解消されることで、医学部入試が大きく変わる可能性がある。女子が不利になる入試が是正されることで男子のボーダーラインが上がるからだ。成績上位層の中で医学部を志望するのは男子より女子に多く、面接でも女子の方がしっかりしていることが多い。医学科が全体的にねらい目である中、特に女子のチャンスが大きくなる。


医学部以外の医療系学部の状況
医学部以外の医療系学部の状況を見ると、歯学部の不人気が続く。模試の志望者は前年比で国公立大が99%、私立大が98%となっている。大学生の好調な就職状況を背景に、トップ層が医学部や歯学部から離れていることが要因だ。歯学部志望者にとっては望ましい状況といえる。

これまで人気が安定していた看護系の志望者は、国公立大が前年比98%、私立大が99%だ。看護系学部は19年度も富山県立大、岐阜協立大、名古屋女子大、四天王寺大など多くの大学で新設が予定され、志望者増の要素があった。それなのに人気にやや陰りが出てきたのは、現行の教育課程で理科の科目負担が重くなったことにより、理系を選択する女子が減少していることが一因だ。同様に女子の志望者が多い薬学部も志望者が減少している。

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