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建学の理念を実現する、私立大学の「自校教育」


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私立大学には創立者の建学の理念がある。ただ学生は、普段それを意識することはまずない。そこで大学では、学生に建学の理念や先人たちの足跡を伝える「自校教育」を行っている。

法政大には「法政学への招待」という講座がある。2011年度にスタートし、これまでに1000人以上が受講した。主に1年生が、大学の歴史や創立者の思い、各学部の成り立ちなどを学ぶ。社会で活躍する卒業生の話を聞く授業もあり、過去には、北海道夕張市長の鈴木直道氏、NHKアナウンサーの鈴木奈穂子氏などを講師に招いた。ユニークなのが校歌を覚える授業だ。歌詞の意味を知り、応援団のパフォーマンスを見ながら歌唱指導を受ける。アクティブラーニングを取り入れているのも特徴で、毎回、授業で振り返りのクイズを行ったり、最終回にはグループワークで大学への提言を作成している。この講座の意義について、担当の小林ふみ子文学部教授がこう話す。
「大学の歴史と同様に、大学の今を学ぶことにも重きを置いています。愛校心を押し付けるのではなく、負の側面も含めて大学を知ることで、一人一人が大学の一員であることを意識してほしい。そして法政で学ぶことを前向きにとらえるきっかけにしてもらえたら、と思っています」

獨協大は「獨協学」を開講している。「獨協」とは、同大のルーツ「獨逸(ドイツ)学協会」の略称だ。授業のテーマは「ドイツの学問と大学」「ドイツから見た日本」「ドイツ学の受容」「20世紀のドイツと獨協」など、一貫してドイツがキーワードとなっている。全学共通科目で、今年度は300人以上が履修したという。

「近代医学の父」と言われる北里柴三郎を学祖とする北里大には、「北里の世界」という初年次教育の科目がある。細菌学や免疫学の基礎を築いた学祖の業績に触れながら、生命科学への向き合い方や生命倫理の問題を考える。医学部などそれぞれの専門課程に進む前に、生命に対する畏敬の念を持ち、自己探求のきっかけにすることを目的としている。

創立者の伝記マンガを作り、新入生全員に配布しているのが実践女子大。学祖である下田歌子の生涯をマンガ「きらり うたこ」でたどり、女子教育にかけた情熱を親しみやすく学生に伝える。また同大では毎年、学祖生誕の地である岐阜県恵那市岩村町への旅を実施。学祖の墓参りや、現地の人との触れ合いの中で、学祖を身近に感じる機会となる。学長とともに、例年20人ほどの学生が参加するという。

創立者の志を胸に、リーダーを養成するプログラムを実施している大学もある。

拓殖大の「桂太郎塾」は、創立者の桂の出身地である長州藩で多くの英傑を輩出した「松下村塾」を理想に掲げる。定員は15名程度。入塾のための選抜試験があるため狭き門で、優秀な学生が集まるという。8カ月に及ぶプログラムでは、外部の有識者による講義も充実している。今年度は稲田朋美前防衛大臣を講師に招いた。8月には課外授業として外務省を訪問し、「国際情勢と日本外交」をテーマにレクチャーを受けた。国の最前線の情報に触れ、学生たちの志もより確かなものになったことだろう。

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