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速記と「やってみよう!」の精神


今日ご紹介するのは、成城中学校・高等学校(新宿区・男子校)の速記部です。
速記部がある高校は主に商業高校(昔は、選択科目として速記の授業があったそうです)。
そんな中、普通科高校で速記部があるのは成城中学校・高等学校が唯一だそうです。

顧問を務める遠藤護先生が紙に速記文字を書いて実演して下さいました。
先生が習得した速記は「早稲田式」と言って、例えばおたまじゃくしの様な「〇」の大きさや「とめ」や「はらい」と言った微妙な書き方の違いで音を区別します。



「これで『昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました』と読むのですよ」



どこがどういう風に文字として表されているのか、はじめての私にはさっぱり理解できません。思った以上に速記の習得は難しそうです。

実際部員たちは、先生から速記法を直に教わり、指摘されながら、フェイスtoフェイスで上達していきます。
その作業は地道ゆえに、先生は生徒を飽きさせないように、様々な工夫を行っています。
先生お手製の「速記クイズ」がある部のホームーページは「楽しくやる」ことを考えたその作りに生徒への愛情を感じました。

速記部の創部は20年ほど前にさかのぼります。
当時、遠藤先生が地理の授業の余談で、大学時代に入っていた速記サークルの経験をもとに、国の名前を速記で黒板に書きました。それに興味を持った生徒が「自分たちも速記をやりたい」とほかの生徒に声掛けを始めたそうです。
生徒の輪は広がり、約20人の部員が集結。機を逃さず同好会が結成され、4年後には部に昇格。現在、伝統ある部活として存在しています。

ではなぜ、同校には速記部のようなユニークな部活が存在するのでしょうか。

まず先生が大学時代に速記をやっていたとこが前提です。
遠藤先生は「先生は色々な面が無くてはいけない。多趣味でなければいけない。」と言います。
先生が色々な趣味を持っていて、それを生徒にも「やってみようよ!」と「場」を提供するからこそ、生徒も色々なことに好奇心を持って、自身の幅を広げていくことが出来ます。

その逆に、生徒の活動に先生が興味を持つことも大切です。
遠藤先生の学年の生徒が中心となり3年前にジャグリング同好会を発足させました。遠藤先生も最近生徒にジャグリングを教えもらいメキメキ上達しているそうです。

先生もまた生徒のチャレンジに対して好奇心を持つ。先生と生徒が作り出すこの「やってみよう!」の「ノリ」が同校の特色だと私は思いました。

今年、都内でおこなわれた、本をプレゼンテーションする大会「ビブリオバトル」でも、生徒自らが参加して、初回にして優秀な成績を収めたそうです。
まさにこれも「やってみよう」の精神。

成城中学校・高等学校は陸軍士官学校の幼年学校(予備校)として学校をスタートした歴史があります。
もうすぐ130周年を迎える現在も、この「やってみよう」の精神に基づき、自分の価値観を広げる「リーダー教育」のスピリットが校内に自然と根付いているのだと私は感じました。

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