学校の先生に聞いてみました

今どき
進学情報

大学附属校で聞いた先生のことば


大学附属校といって一括りにはできません。高校が系列大学進学を重視しているか、あるいは全然重視していないかで様子がまったく違ってきます。


系列大学進学が主流の学校
その高校を選んだ理由が系列大学進学目的なら、受験対策が不要で部活動などに専念できることが大きな利点となります。しかし以前に比べると大学進学も多様化して、途中で他大学希望となることもあります。また高校が人気校になり難易度も上昇すると、さらに上位の大学進学希望者が出てくることもよくあります。そうした場合、その高校では一般受験指導に万全な体制がとれるかどうか不安です。

先生たちとしても「うちは受験校ではない」意識を持って教育してきたので、簡単に方針変更とはいかないと思います。大多数が内部進学する学校はあまり一般入試に期待しないほうがいいでしょう。


内部推薦の資格を持ちながら外部受験もできる学校
とある高校は以前、系列大学進学が中心で外部受験は少数でした。なんとなく雰囲気がゆるい印象が強かったのですが途中で方針を変更、系列大学への内部推薦枠を獲得しながら他大学受験を認めることにしました。
結果としてこの学校は次のように変わりました。

? 一般受験生の方が多くなり、日々学習する雰囲気が強くなり、かつだらけた印象がなくなった。
? 系列大学進学の保険を得ながら他大学進学を希望できるので、高校自体の人気が上昇した。
? 大学内部推薦組も大きな課題を課せられ、これに応えるべく学習を続けなければならない。
ただしこの制度は大学側の承認を得る必要があり、しかもハードルがかなり高いといいます。私が話を聞いた学校では話し合いには相当苦労したそうです。中堅から上位の附属校としては理想の形だと私は思いますが。


大学が生徒を多く受け入れてくれない学校
高校はなるべく多くの生徒を系列大学に入学させたいのですが、大学が受け入れ枠を増やさないための不満で、推薦基準が高すぎるという声も同時にあります。しかし逆に大学からも「もっと優秀な生徒を送ってくれ」という言葉を聞くこともあります。大学推薦を早く決めて、向学心がないまま進学してくるので大学が困惑するそうです。ただ怠けるだけで、遊び癖がついたまま進学する悪い現象は私も目にしています。

どのような教育で内部推薦を実施しているかは、関心を払ったほうがいいと思いますよ。ちなみに最近では、大学生の就職活動で、企業側が推薦入試か一般入試かを尋ねることがあるそうです。


系列大学と思われていない学校
系列大学をほぼ無視した受験指導をしている学校はたくさんあります。高校の難易度と大学の難易度が著しく違う学校(もちろん高校の難易度が高い)ではこうなってしまいます。学校名から「附属」の名称を削除した学校もあります。東京ではありませんが、わざわざ学校名を変更した学校まで存在します。大学の難易度が上昇することはほとんどありませんが、高校が難しくなることはよくあるのでこうした現象が発生します。


大学があってこその高校です
関係良好でない話が続きましたが、そうでないこともあります。系列大学を強く信頼している幾つかの学校でこの言葉を聞きました。大学の強いブランド力・教育力が中高の募集に強く影響している学校です。教育方針もしっかりしており、受験を度外視して本当に一貫教育を実践している理想的な環境です。ただし大学、高校とも難関校である場合がほとんどです。

大学自体が飽和状態の現在、「附属校ならどこでも安心」と考えている保護者はいないと思いますが、それぞれの立ち位置で校風や教育方針が変わりますので、それぞれしっかり理解しないとミスマッチとなってしまいますよ。
なお、以上の話は基本的には大学入試を身近に感じる高校での話、中学入学の段階ではまだあまり系列大学を意識しないことが多いようです。附属中学校でも進路を系列大学一本に絞っている学校はありますが、極めて上位校のみです。

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