金八先生の隣のクラス

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学校の品格〜「風を読む」ことも無節操か?〜


分かりにくいことに出会ったら対極にあることを否定すればはっきりする。「品格」という言葉なら「粗野・下品・無節操・醜悪」でないことだ。

営利を目的とする企業が時代や社会の趨勢に呼応して社名を変更するのは分かるが、近頃学校までも、たやすく校名を変えるのは節操に欠けるように思うがどうだろう。「○○学園」を「○○学院」するくらいはまだ可愛いものだ。理事長が園長より院長と呼ばれたいので変えたとか、漢字の古臭いイメージを払拭したくてカタカナやひらがなにしたとか理由もさまざまだ。まさか占いに頼る学校はないと思うが、それぞれに建学の精神に関わる校名もあるはずだ。過去の悪い評判を払拭したいという切実な学校もあるようである。

首都圏では私学志向が進んでいるので生徒募集にはまだ余裕のある学校も多いようだが、給料据え置きに物価上昇が続き、加えて少子化が加速すれば生徒が公立校へ流れるのは必至、私学は安閑としていられない。将来を見越した私立各校の経営に携わる人々がなりふり構わず校名どころか男子校や女子校から共学校にしてしまうのもわかる。

学校といえども経営が成り立ってこそ存続できるし、「建学の精神」にこだわって殉じたら在校生はもちろん多くの卒業生にもはかり知れない迷惑をかけることになる。学校が企業と同じように風を読むことを、一概に無節操で品格に欠けると決め付けることはできないだろう。

まず学校ありきで入試の応募状況が安定すれば品格もあとからついてくる。「衣食足って礼節を知る」ではないが、品格を保つためにも校名の変更から、共学校化も仕方のないことかもしれない。ただ、男子校の「質実剛健」の校風にひかれて入ったのに途中から共学校になるようなことになったら気の毒である。

「学校の品格」を論じるなら、生徒との誠実な対応が前提条件になるだろう。生徒に関わる大きな変革はかなり前から告知し、十分なコンセンサスを得てから実施したいものである。

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