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はやり言葉?「アクティブ・ラーニング」


前回から今の学校教育で流行っている言葉を取り上げていますが、今回の言葉は「アクティブ・ラーニング」。意味がわからない方もいるかもしれません。簡単に言うと生徒たちの討論や説明・発表、グループによる実験や調査・実習などを行う授業のことで、小さいものでは授業の最後に行うミニテストもその一種と言う先生もいます。別の表現では知識を頭に入れ込むだけの授業ではなく、知識を活用して行う授業とありました。


グループワーク、グループ・ディスカッション、フィールドワークとディベート
幾つかアクティブ・ラーニングで出てくる言葉を並べました。
横文字ばかりですが前の2つは小学校風に言えば「班になってまとめる」「班ごとに研究する」といったことでしょうか。一人の作業だけでなく、協調性を必要としたり、他人の意見を聞いて再考したりすることになるので、学力や知識だけでない教育が実践できます。

「フィールドワーク」は学校の外に出て観察や聞き取りをして調査・研究することで、一人でも実施できますがグループで行うことが多いようです。

「ディベート」は私に体験はありません。以前ある私立学校がアメリカから取り入れたと紹介していましたから、日本での歴史は新しいようです。元々の意味は、異なる意見の者が討論することを指しますが、学校の授業では生徒をある立場の者と想定して討論させ、場合によっては逆の立場も体験させることもあります。どの授業形式も自分の意見を持たないと成立しないものですが、特に「ディベート」は自己主張ができないとどうにもなりませんね。


もともとは大学から、という声も
大まかに分けると大学は授業形式に講義とゼミがあります。講義は大教室で一時間以上教授が話を続け、学生は黙ってこれを聞くという形ですが、これでは頭に知識を吸収させるだけで、その知識をどう活用するかがあまり考えられていません。
一方ゼミは少人数で意見交換を活発に行い、他者と協調して問題解決や研究をする授業形式です。最近は大学も講義形式を減らし、ゼミをはじめとした少人数教育や共同研究が増え、自治体や企業と協同で問題解決や開発に取り組む授業も人気になっています。大学教育こそがアクティブ・ラーニングを必要としている状態だったようです。
大学のこうした学生の成長を促す教育が世に認められた結果、中学・高校にも拡がってきた、という見解がある先生からありました。


これも「前から取り入れています」
最初は大学で取り入れたと前節で述べましたが、これも先のグローバル化同様、昔から取り入れている中学・高校は多数あります。公立学校ももちろんあります。また一人の先生が個人的に授業内で創意工夫していることも、現代風に言えばアクティブ・ラーニングということもあるはずです。学校説明会やパンフレット・ホームページ、あるいは今お子さんが通っている学校の授業形式がアクティブ・ラーニングということもありますよ。

ではなぜここにきて注目されるのか、文科省がそのような指導を指示したこともありますが、もともとこの授業が有効だからでしょう。聞くだけの授業では生徒の学力がつかない上、生徒も身が入りません。また「暗記中心による自分の頭の中だけの思考では、大学受験を勝ち抜いても社会に出た時に通用しない。他者との協調性や自己表現、幅広い知識を活用した創意工夫が必要」という趣旨の言葉を幾人もの先生から聞きました。この件に限らず見受けられますが、目前の大学受験だけでなく、その先の社会に出てからのことを見据えているのは、真面目な教育者ならではと感心しました。ただしアクティブ・ラーニングを実践する先生の手間は、従来型の講義形式よりも数倍かかるそうです。

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