金八先生の隣のクラス

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保護者参観日〜親の気持ちはどこにある?〜


保護者参観日前日、中学1年生の授業で、「明日、お父さんかお母さんが来る人、手をあげてみて」「先生、ウチはお爺ちゃんも来ます」と、すぐトナリの生徒から「運動会と間違ってんじゃないの」と声がかかり、とにかくにぎやかである。「よーし、わかった。いいとこ見せんといかんね」と、こんなことを決めた。「明日は、全員手を上げよう。答えがホントに分かった人は右手、分からん人は左手。いいね。左手上げた人は絶対指さないから安心しなさい」生徒も大乗り気で反応もよかった。

翌日授業が始まった。教室の後ろには保護者があふれている。新学期の1年生の保護者は全員といっていいほど押しかける。生徒の方はいつ問題が出されるか落ち着かない。ほどよいところで、「この作品を書いた芥川龍之介の、他の作品の名前を一つでも言える人いますか?」待ってましたとばかり、全員が勢いよく手を上げる。「ハイ、ハイ、」と大きな声で左手を上げているのもいる。もちろん、右手を上げている生徒を指名する。「『蜘蛛の糸』」と『鼻』です」と大成功。保護者も、さすが厳しい入試を突破してきた子たちだといった表情を見せている。

何回か繰り返すうちに、右手と左手をあわてて取り替えたりする者があったりして、親たちもカラクリに気づき笑い出す親も出てきた。そんな時、ひょうきんなT君があわてて右手から左手に替えた。すかさず、T君を指名すると、困惑した顔で何間違ってんだとばかり口を尖らせて「先生!こっち、こっち」と左手を振る。「悪かった。左だったね」と言った時には親たちは大爆笑だった。

保護者参観日の意図するところは定かではないが、授業中の子どもたちの元気な様子を親たちが見て、わが子も皆に溶け込んで真面目に学習しているなと安心できれば十分である。信頼してわが子を学校
に預けたのだから、保護者は参観日に教員の評価や校内の不備の点検などしないことだ。その方が子どもも素直に育つ。学校も保護者のアンケートなどで教員の勤務評定などするようなことがあったらとんでもない品のないことだ。

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